今日も萌えてます

白帯ライト級腐女子のBLまんが感想

『ワリキリ』

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作家:中川カネ子さん

BL漫画週間38位(めちゃコミック)、3話無料でしたので読んでみたところ、面白くて引き続き最後まで課金読みしました。

あらすじは以下の通りです。
「一晩の相手としては まぁ いいか」仕事で疲れ切った柊は、ゲイのマッチングアプリで相手を探していた。条件は3つ。(1)完全ワリキリ (2)無駄話無し (3)後腐れなく 一方、女の子との恋愛に違和感が消えなかった高校生の行哉は、試しに男としてみることに。一回きりのつもりが、相性は最高で、気づけばセフレになっていた柊と行哉。割り切った関係のはずが、純愛が育っていって...そんなある日、ふたりは街で偶然出会ってしまい。

まず、マッチングアプリについてですが、未経験者としては、そういう出会いは危ない、怖いという先入観です。でもゲイとなると、自然な出会いの確率は低くなりますし、出会いの手段としては一般的なのかな?と思いつつ...でもこの話の登場人物は恋人が欲しいわけではありません。アラフォーのサラリーマンはともかく、18才の男子高校生の好奇心と行動力がなかなかです。実際は未成年ですし、中身は拙いのですが、お互いに語らないゆえに、相手のことは部分的にしか見えてきません。なので自分の常識や思い込みで認識します。出会いからエロいこと目的ですから、そういうシーンが描かれています。

日々のストレス発散のために体目当ての相手を欲し、恋人は必要ない30才の会社員 柊は、仕事柄喋らざるを得ないので、仕事以外では極力喋りたくないドライなタイプです。それゆえにワリキリな相手が条件。
では、18才高校生 行哉はどうかというと、初見では、相手の後ろ姿はあきらかにくたびれたリーマンという印象。でも顔は綺麗めで、”くたびれた”から”儚げ”に即シフトチェンジで、「あ、イケる」と。で、実際は予想より相当よかったとなり、ハマっていきます。この行哉くん、女子にもフツーにモテるタイプですが、”女に興味ないのかも”と気付き、クラスの儚げな雰囲気の男子が気になったり...で、その儚げ男子に大学生の彼氏がいるとの噂を聞き、「そっか、男同士って手もあんのか」と、速攻でアプリを試し、ふたりは出会いました。身長176㎝、体重62kgの細マッチョです。リーマン柊さんは170cmで体重は52Kg、細身です。

回を重ね、"儚げな美人"、柊に心ごと持っていかれた行哉は、たまたま駅で柊を見かけ、思わず追ってしまいます。ストーカーじみていると自分が怖くなりつつも気になって仕方ありません。会っている時は、無表情でクールなのに、見かけた時の柊は全然違っていて、仕事の疲れを察します。ヤリモク関係なのに、気遣って「今日は飯だけ食う?」と誘い、ふたりでファミレスに入ります。そういうことが柊にも新鮮で、居心地の良さを感じます。

体の相性もよく、すごく楽であったため何度も会うことになり、双方がかなりお気に入りの関係になるも、制服姿の行哉と遭遇した柊は、行哉が高校生と知り関係を絶ちます。ここら辺のやりとりが良かったです。強気な行哉が可愛くてカッコいい。この行哉くん、なんかとてもいいです!行哉には若さゆえの強さと一途さがあって、逆に柊は年を経ての臆病さや拗らせがあり、”大人”ってなんだろね、と思いながら、いい感じに着地したと思う最終回でした。