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白帯ライト級腐女子のBLまんが感想

『プロミス・シンデレラ』全ネタバレ1

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作家:橘オレコさん

ずっぷりとハマりました(笑) めちゃコミックで34話(コミックでは22話)までの無料分を読み終えてからは最新話144話(コミックでは95話)まで一気に課金読みしました。そのくらい夢中です。登場人物たちの良いところ悪いところの描かれ方が秀逸で、絶体絶命な状況を賢く乗り切るのではなく、感情でぶっ壊して、"雨降って地固まる"如く進んでいくような人間臭さがとてもいいです。壊す時には、痛みや悲しみ、虚しさなんかも伴いますが "逃げずに向かうエネルギー を引き出す"そんな気持ちにさせてもらえました。ストーリーを解説していきますので、自身で順を追って確かめたい方はこの続きを読まないでください。

主人公の早梅(はやめ)27才は結婚1年半の主婦で、電車内で"いじめ遊び"をしていた高校生たちに注意します。正義感もあるのでしょうが、そういうカッコ悪さに苛立つ、ちょっと強気な性格です。
夫の不倫に気づき、問い詰めると「他に幸せにしたい人がいるんだ」と告げられます。初犯の一度きりなら許してやろうと思っていたのにまさかの本気にどれほど傷ついたことか察するに余りあります。早梅は”ろくでもない親の元に育って、やっとの思い出自立して、この人とならと思って決めた結婚だった"のに。スーツケース分の荷物と30万円を持って家をでます。しかしその30万をスられてしまい露頭に迷い、そんな時に注意した高校生と再会します。この高校生は壱成17才は、まぁクズ!顔ヨシ、家ヨシで傲慢。札束で頬を叩くようなタイプで、早梅の惨状に挑発してきます。対して早梅は壱成ともう一人の男子高校生を殴り倒します。
文無しホームレス状態で数日、もう限界です。そこへ壱成が現れ「ついてこい、ブス 寝床提供してやる」と言います。早梅も警戒しますが”極限”なんですもん、ついていきます。たどり着いたお屋敷、そこは壱成の家でした。壱成はお前を泊める条件としてゲームをしようと言い出します。ただの暇つぶしとして...「こいつ私で遊ぼうとしてる?」断る早梅と壱成が小競り合いとなり、早梅は掛かっていた300万円の掛け軸を汚してしまいます。そして弁償のために再度ゲームを提案されます。ゲーム自体は得策かと打算を巡らせていると「帰れ」と壱成が言います。小狡い奴は嫌いだと言われた早梅は「信用できる人間か探ろうと思ってただけよ」と返しますが、「じゃぁ、お前の信用の基準って何」と問われます。このやりとりから壱成の猜疑心の強さが表れています。「人間裏切る時は一瞬なんだよ」と言う壱成。早梅の脳裏に浮かぶ夫...「どうしてこうなったのか、どこで間違ったのか」...腹をくくってゲームに応じることにした早梅、こうして早梅と壱成の同居が始まります。

壱成は老舗旅館の大女将の孫で、両親は離婚、10才年上の兄や父とは暮らさず、祖母と吉虎という使用人と暮らしています。祖母である大女将も早梅を気に入り、旅館で働く斡旋をしてくれます。仲居の職を得て出会った洸也35才、女好きでノリが軽く、でも察しが良くて機転も利きます。超上客である西園寺の機嫌を損ねてしまう危機に投入した壱成の暴走失態を華麗に収めてしまう力量もあります。
壱成はすでに媚びない早梅に惹かれ始めていました。なので早梅に構う洸也に嫉妬しますし、自分の”ガキ”さ加減を認識するようになります。
壱成の屈折は両親と兄に起因しますが、まず兄が優秀です。デキの良い兄との比較、そして両親の離婚により母親が家を出ています。後に母親の不倫が原因とありましたが詳細はわかりません。ただ幼かった壱成には”捨てられた”感覚が残っているのではないかと思います。
壱成は口が悪く、心裏腹な酷い言葉を投げかけることがよくあります。そういうところがガキと言い返されて、出て行くことで借金を終わらせる最後のゲームを差し出します。本当は離れて行かれることが何よりも嫌なのに...早梅は出て行く先にあてはありませんが職を得ています。雨の中、スーツケースを引きずり、頑張らなくちゃと前を向きつつ、壱成とのこれまでが思い出されます。以前ホームレスで数日過ごした公園に着いた時、偶然に元夫から声をかけられます。もはや話すことなどありませんが、喘息持ちの元夫の苦しそうにしている姿を放っておけずコンビニに入りイートインスペースに離れて座っていたところ、壱成からの着信履歴に気付き掛けなおします。壱成は消去するつもりが誤って発信してしまったのですが、繋がって「私もう一回ちゃんと会わなきゃって思ってたの 今まで散々お世話になったし...」そんな会話の最中に元夫が発作を起こします。慌てる早梅に元夫の「俺は大丈夫だから」の声が壱成に届いてしまい「寄り戻すの?二度と俺に関わんな」と電話は切られてしまいます。去る早梅を元夫は追いかけ、辛そうだから放っておけないと言います。この元夫が私には解せないのですが、というのも不倫をしました。不倫相手は幼馴染でした。妻と幼馴染を秤にかけてより辛そうな方を選んでいます。つまり幼馴染が辛く不安定な状態なのでそちらを守るために妻を捨てたのです。自分から好きになって、一所懸命口説いて、妻が苦労人であることも知っていて、それでも幼馴染ってどういうことでしょう?自分が誰かの支えになることで満たされるタイプ?わかりません。ただ元夫にも言い分はあります。「いつも本音を言ってくれない 俺はずっと頼ってほしいと思ってたよ でもそうしてもらえないのも俺が頼りないせいだし仕方ないと思ってたんだけど...」と。対して早梅は頼っていたつもりでした。でも結局全然伝わっていなかった...口に出して伝えなきゃ伝わらないんだと気づきます。元夫への未練は微塵もありませんが、壱成には伝えなきゃと思うのでした。片や壱成は、ひねくれて育ち、金で人を屈服させられると思う傲慢な考えが早梅には通じない。元夫から慰謝料ぶんどってこいと乗り込ませた現場で謎の三者面談となり、壱成は元夫を殴るし、金なんかいらないと飛び出す早梅。顔を覆って泣く惨めな状況に、壱成は「悲しい?」と尋ねます。「...悲しい」旦那にすら言えなかった本音を聞けて「頼られたのか?俺...」と自分の存在を感じることができたのでした。だから早梅が旅館の先輩である洸也と親し気に話している姿に「なんでそんな奴に気ィ許してんの?お前に必要なのは俺じゃねぇのかよ」と苛立っていました。壱成の本音は切ないのよね、捨てられるのが怖いんです。「こっちから捨ててやるよ」ってなってしまうのです。だから「私は壱成との関係を切りたくない アンタがいい奴だから 壱成といるのが楽しいから」と言われた壱成はもう完全にハマちゃったんだわ、早梅に。泣きながら抱きしめて、謝って... そんな壱成がカワイイ。幼い子供のように愛おしく感じちゃいました。

ところで旅館で働くようになったものの、社長(壱成の父)や副社長(壱成の兄)と会ったことのなかった早梅が副社長から「僕のこと覚えていますか?」と尋ねられるも覚えナシ。10年前の個人的事情を知っていた副社長...ああ、と思い出した早梅。デートに誘いたい壱成だが、休日に先約アリと...壱成の恋の応援者となった祖母と吉虎も早梅の先約相手が気になります。追跡に乗っかる壱成、この三人で早梅を追います。ホテルレストランでのディナーに緊張する早梅の前にいるのは副社長である兄の成吾。二人の後ろの席についた三人組は聞き耳をたてます。旅館で働くに至った経緯を聞いた成吾は、壱成の滅茶さ加減を非難し「いつになったら成長するんだか」と言いますが、早梅は「壱成は成長していると思う」と言います。壱成に気があるのかと問われた早梅は否定します。壱成ショック!まぁ仕方ないけど、この時点では...でも居たたまれずその場を去ります。成吾と壱成では年齢、立場、収入のどれをとっても分は成吾にあります。経緯あって、事情を洸也に相談し、壱成は洸也が仕切る茶房でアルバイトを始めることになります。早梅はというと、壱成が気になるのです(異性として)。でも10才上のバツイチアラサーとイケメン高校生です。成立しようのない不釣合を感じざるを得ません。

早梅が洸也や壱成と親しくしている姿に嫉妬した同僚からの意見もあり、チームプレイを重んじる旅館の方針として、成吾は別旅館への転職を勧めます。早梅は落ち込みます。人間関係を上手にやっていけない自分が迷惑をかけていると...すると突然成吾は早梅を強く抱きしめ、でも突き放して去っていきます。翌日、早梅がクビになったとの噂が出回ります。知った壱成は早梅に理由を詰め寄ります。別旅館を斡旋してもらうことや転居に伴う面倒をみてもらえる話をすると成吾は早梅に気があると断定します。否定しつつ、10年前の成吾との出会いを話す早梅。荒んだ家庭の事情を抱えつつ頑張っている早梅に惹かれていった成吾。早梅も成吾に恋心を抱いていました。でもそれは実らず...切ない別れだったのです。早梅の生い立ちが描かれていますが可愛そうです。ここを読むと元夫に矛先を向けたい気持ちになります。
さて、同僚との折り合いが悪い程度でクビになるかとの疑念により、壱成は成吾の目論見を暴いてやると息まきます。ここでも洸也はナイスアシスト!早梅は同僚との和解に至り、解雇理由を無くします。ただ成吾の本意は、早梅を守るためでした。何から守りたかったかというと、超絶怖い女が登場します。芸者の菊乃です。

菊乃の成吾への愛情は異常です。じつは菊乃は早梅の離婚の原因になった元夫の不倫相手でした。そして成吾とは高校のクラスメイトでした。執念深く、勝手に成吾に捧げたい変態です。その怖さを知る成吾ゆえに早梅を心配し、遠ざけたかったというのが真意です。壱成は事情を知らない初見での菊乃を「なんか苦手なんだよあの女...目がヘビみてぇで」って、はい、正解ですね。

早梅と壱成の歓迎会があり、未成年なのに飲酒した壱成。酔い覚ましも兼ねて歩いて帰る同伴者は早梅。菊乃に成吾と早梅が抱き合っていたと吹き込まれ疑心暗鬼な壱成は早梅に「お前は俺に嘘つかない?」と尋ねます。「絶対つかない」と答える早梅。ベンチで早梅の肩にちょこんと頭をもたげる壱成のカワイイこと!きゅん死しそうです。

早梅を花火大会に誘うことに成功した壱成。当日は浴衣で雰囲気の異なる早梅をキレイだって褒めたいのに言い出せません。でもお祭りを楽しみながら男と意識させたいと思っています。ちょっとした隙にナンパされた早梅が「弟と来ている」と答えているのを目にします。靴擦れして「似合わないのに」と言う早梅に「キレイなんじゃね?」とぶっきら棒に言い、「ブスがナンパなんかされるかよ キレイだって言ってんだ」とハッキリ言います。それに動揺する早梅は照れ隠し、落ち着け 私。もう好きですやん!完全に。壱成がトイレにと、席を外した際に登場したのが菊乃。どんな企み?不気味で怖い...早梅に挨拶程度で去りますが、実は隙をみて早梅の携帯をスっています。この後、壱成と早梅はすれ違ってしまい、携帯紛失に気付いた早梅は連絡をつけられず困るのですが、菊乃は今度は壱成に近づき迫ります。「年上の女ってどう思う?」問われた壱成は「...すげぇいいと思う」と。キスしようとする菊乃の頬を捉えて「直接目ぇ見てキレイだって言うのがやっとなくらい惚れてる女がいてさ いつか絶対俺に惚れさせて キスはそいつとたっぷりするわ」って拒否るのがサイコー!いいぞ壱成。
この祭りには仕事の付き合いもあって来ていた成吾。途中気分が悪くなり座り込んでいたところ「大丈夫ですか?」と声をかけられます。それは早梅でした。浴衣姿にドキリとします。壱成と来ていたことを知り「姉弟みたいだな」と言いますがホントはそう思っていないでしょう。体調不良で熱っぽい身体、引き留めるために掴んだ早梅の腕。そんな成吾に「頑張りすぎだよ」促す早梅の優しく美しい顔に見惚れます。強固な自制心の成吾だって支えが欲しいんです。早梅が去った後に「行くなよ...」と呟いています。そして早梅の前に菊乃が再登場。壱成を見かけたのでついてくるよう導き、崖から早梅を突き落とします。そして壱成には誤って落ちたと伝えます。その様子を見ていた成吾は菊乃が突き落としたと確信します。壱成、成吾、二人が早梅を探します。見つけたのは...成吾です。「どこか痛むのか?」と問われ、額から出血し、足も痛めているのに「平気」と答える早梅。「熱あるんだから自分の心配しなよね」とヒョコヒョコ歩く後ろ姿に居たたまれず、背後から抱きしめる成吾。羽織を早梅に掛けてやり、抱き上げます(お姫様だっこ状態)。そんな状況でも20時に上がる花火をみる約束を気にしている早梅。成吾は「キスしていいか?」と肩を抱き見つめますが断られます。そういうのって、そういう相手と...と口ごもる早梅に「壱成ならいいのか?」と尋ねますが、答えを待たずに近づけた唇は反射的に手で抑えられてしまいました。それでも「俺を見てくれ 頼む 真剣なんだ」と告げます。
早梅を抱えている成吾と出くわした壱成が「代わるわ」と対峙。譲り合う雰囲気なし。早梅が「ゆっくりなら歩けるから」と降りようとして着地した足に激痛。強引に引っ張っていこうとする壱成にチョップを食らわし「こっちの足首...痛ったい!触んないでそこ!」とバンバン言います。成吾には「平気」っていったのにね。この様子を見て成吾に火が付きます。「さっきはあんなことして悪かった 好きだ もう手放したくない」と壱成の前で堂々の告白です。すると壱成は早梅を抱きかかえて連れ去ります。そしてこの後の展開がすごくいいです。ちょっと興奮しました。
壱成「付き合うの?あいつと」
早梅「ちゃんと考える 成吾も真剣に言ってくれたから」
壱成「悪かったとか言われてたけどなに キスでもされた?」
早梅「...いや...」と赤らんだ顔で口ごもる
次の瞬間、壱成は早梅に被さり、両手で顔を抑えてキスします。「てめーは俺のことだけ見とけ バカ女!」と勢いで... この後はどんな態度をとればよいかと悩みます。
気まずくなりたくないし、引かれたくない...そんな想いで必死な壱成は「あれに深い意味はねーから ノリだから 忘れろ お前の反応試したかったんだよ」と言います。これには早梅も怒り「見損なったよ」と。
一方、成吾と菊乃の関係は菊乃の勝手な想いに絡めとられているのですが、10年前、菊乃が交通事故に遭い、傷を負わせたのは自分のせいだと責任を感じている成吾は、菊乃のヤバさを知りつつも突き放せずにいました。でも今回の事と、早梅の離婚が菊乃のせいだとわかり、もう無理だと別れを告げます。
成吾は菊乃から直接早梅を守りたい想いもあって、壱成達の暮らす家でしばらく過ごすことにしました。こうなると壱成不利!ふて寝します。その様子を「ヤキモチ妬いてんの?」と詰められて「ヤキモチですけど」と顔を背けたまま返答。「お気に入りのオモチャ取られたくねーってだけだけど!」と言い訳めいたことを言います。早梅が「軽はずみでキスされたら 私だって傷つくんだからね」と言うと「...悪かった」と謝る壱成。早梅はニヤニヤしながら「お気に入りなんだ?」「いじけてしまうかもだけど...かわいい」と言って髪をなでてやります。

ここからまた怖いんですけど、今度は菊乃が家政婦として入り込んできます。祖母に取り入って、祖母と吉虎がパリ旅行に行く期間限定ということで。画策がスゴ過ぎ超有能。まさかの展開に一番青ざめているのは成吾です。ところで早梅が元夫の不倫相手が菊乃であったことにようやく気付きます。この不気味な女に早梅の警戒フラグは総毛だちますが、菊乃は歪んだ感覚で成吾を幸せにしようと、今度は成吾と早梅の仲を成就させようとします。自分を愛してほしいくせに、成吾の幸せが私の幸せとすり替えている菊乃にとって邪魔なのは壱成です。常軌を逸している菊乃が壱成になにかしでかすのではないかと心配して、崖事件で足を骨折している状況も不利ですし、まずは菊乃に従いながら反撃に機会を探ります。そして壱成のナイスな着眼!「あのヘビ女 お前の元旦那と繋がってるんだろ?迎えに来てもらえばいいじゃん」ということで、壱成が元夫に接触し、引き取りを要求するも応じてもらえません。元夫は菊乃のヤバさを熟知しているので裏目にでることがわかっているとのこと。壱成は、こんな収穫なしで帰れるかと、元夫の跡をつけ、情報を得ようとします。菓子折りとゴム手袋を持ってどこへ向かうのかと追ってみると、顔に痣のある女性宅前で小競り合いの上に水をかけられていました。耳にした会話から、いかに菊乃がヤバイ奴なのかを悟った壱成は早梅に危害が及ぶ前にカタをつけたいと思い、夜、帰宅途中の菊乃を待ち伏せます。菊乃に警察に連れて行くと言います。「素直についていくと思う?」とスタンガンで応戦。それを躱した壱成でしたが、逃げる菊乃を追った際に、まさかのもう一台のスタンガンでやられてしまいます。翌日になっても帰ってこない壱成を心配する早梅たち。洸也のLINEで「今日休みなの?」と壱成宛に送信し探ります。「わりー、急用はいったから休む」と菊乃がなりすまし返信。「おしぼりどこやった?成吾さん困ってるよ」と送ると、成吾ファーストの菊乃はおしぼりはどこにストックしているのかと縛り付けている壱成に聞いてきました。やり取りの詳細文章から自分の居場所を探っていることに気づいた壱成は「小学生くらいの子供が忘れてった虫かごが置いてある棚」と答えます。これで居場所を特定できた成吾と洸也が救出に向かいます。早梅も壱成を探し、そして見つけました。菊乃と二人きりになるなといった約束を破ったことに怒り、壱成をバシバシ叩きます。号泣しながら抱き着いて「どれだけ心配したと思っ....」と嗚咽します。早梅は”こんなに感情が揺さぶられるのはこの人だけだ”と自覚し「ずっと一緒にいてよ」と言います。
菊乃との決戦は、誘き出し、壱成の挑発に激高し、縛られている壱成に刃物を向ける様子を撮影し決定的な証拠を確保しました。もはや犯罪の域ですからね。成吾は菊乃に言います「俺に関わらないと約束してくれ 破るようならこの証拠を警察に突き出す 君との関係は今日で終わりだ」と。成吾に拒絶されて放心な菊乃だが、壱成は警察に突き出すべきと言います。「女の顔にヤケドさせるような奴だぞ 野放しにできるかよ」と聞いて「なんのことだ?」と聞き返す成吾。知らなかった事実を知るに至ります。

10年前、菊乃は優秀な成吾とクラスメイトだったのですから進学校に通っていたのでしょう。成績一位は成吾。頑張っても二位の菊乃は容姿が醜いと母親には疎まれていました(母似なんですけどね)。いじめにもあって辛いなか、成吾だけがフツーに優しく接してくれる人でした。成吾が早梅にフラれたと逆恨みし、早梅を追いかけようとしたところを車にはねられました。責任を感じ、毎日見舞う成吾。家族にも見放されている自分を唯一みてくれる愛しい人...と、成吾に心酔します。高校を辞め、ブス専の風俗で身体を売り、整形を繰り返し、美しい姿を手に入れて芸者になりました。この過程においても成吾以外の人を憎み、特に自分をいじめていた奴らに報復もしていました。それが”女の顔にヤケドをさせたという”事件。実はこのヤケド女子が旅館のお得意さんの娘で、当時、成吾に好意を持っていたのです。う~ん...成吾は悪くないけど、色男が原因で少なくとも3人の女が酷いことになっている...とも言えるような...まぁ、菊乃はとんでもない奴ですが、菊乃も辛い目にあってきたのでした。
ヤケド女が菊乃の正体を知って報復の報復にやってきました。タチの悪い男二人を伴って。で、絶体絶命な状況に助けに入ったのが早梅なんです。ただ既に通報済みでしたので警察も駆けつけて事なきを得ました。その後、菊乃は...元夫が助けて行くのだと思われる終わり方でした。

 

ここまででめちゃコミック91話(コミック61話です)この先も最新話まで読んでいますが続きは別に致しますね。今回は長文過ぎましたが、続きも長文になりそうです。