『Dear,クレイジーモンスター』
作家:mottekeさん
めちゃコミックの紹介あらすじを抜粋すると以下のとおり
兄に愛されなければ死んでしまう 兄への異常な独占欲、常軌を逸した兄弟愛。二人だけで支え合うように生きてきた。しかし面倒見のよかった兄が避けるように。なぜ?どうして?寂しさと疑問は異常な執着心に変わっていって...盗聴盗撮、拘束、監禁。兄を繋ぎとめるために暴走する弟の犯罪級ラブ。
そのまんまです。弟の爆走クレイジーっぷりが怖いです。
同作者の『かわいくない兄貴を喘がす方法』
同様、弟から兄への異常愛。
母子家庭、母親は夜の仕事をしながら男の家へ入り浸り。兄だけが頼りで、捨てられまいと必死な姿は、めちゃくちゃなのにちょっと泣けます。
欲しいものめがけて一点集中、手段を選ばず、邪魔なものは根こそぎ排除。その行動力の源はただただ兄の愛を手に入れるためです。
この兄にも問題があります。兄が弟に、避けることなく普通に接していれば、弟の異常愛は開花することはなかったと思います。幸か不幸かは別として...
家族で、しかも男同士。兄弟なんて困難な組み合わでありながら、読後は...「アリでいいな」と、ちょっとおかしくなっています。世間体やら、ハイスペックな相手だかどうだかとか、そういった打算の対極の端の端にあって、愛のみを求めて突っ走っているのが、異常であろうがなんであろうが清々しくさえ思えます。ただ、高校生ゆえの無茶苦茶さと思えばこそで、これが大人だったらどうでしょね?サイコサスペンスに発展するのかな?絵の可愛さに”アリ”判定しているのかも。リアルなシリアスな絵だったら全然印象が変わるに違いないと思います。