今日も萌えてます

白帯ライト級腐女子のBLまんが感想

『ライアー×ライアー』

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作家:金田連十郎さん

全巻一気読みしました。
ストーリーも伏線の張り方もセリフ回しも全部よくて、ついつい読み進めていたら完読、面白かったです。

主人公の”湊ちゃん”がいい子!かわいい。湊扮するJK=”みな”も同一人物だから当然かわいい。湊の血の繋がらない同年の弟=透も女性にだらしない奴かと思いきや、純粋と献身のいい奴でした。その他、クセ強な登場人物たちも基本いい奴ぞろいです。安心して読めるほのぼのストーリー。湊に恋する烏丸君はちょっと切ないけど、人生に失恋はあって然り。そしてその烏丸くんの、ちょっとだけ見せた闇が人間臭くて共感します。

好きな人への献身、自分よりも優先する想い、そういう感情を持つことができるって素晴らしい。自分の“好き”に正直に、だけど相手の気持ちも大事にする。それは恋する相手に対してだけではないこと。親や友人にも、言葉一つ、態度一つで関係は変わります。

ところで、男性は好きと性欲の境界が曖昧だと聞いたことがあります。男友達に尋ねてみたところ「まぁ、そうだと思う」との回答。聞いておいてなんですけど、好きじゃなくてもヤれますよね?この話の透もそう。『関根くんの恋』の関根くんもそう。モテるイケメンは女子にお持ち帰りされるのです。それでも好きな人とその他女子は雲泥の差です。透は湊ちゃんを好きすぎて尊く扱いますもん。一途に愛し続けることでしょう。親の連れ子同士、姉弟ではありますが結婚は可能です。この話では両親に理解もあります。
こういうシチュエーションでなくとも、結婚にはお家事情や社会的評価などが障害となる場合があります。最終的には当人次第かな、駆け落ちだってアリですし。だけど願わくば祝福されて結ばれたい。LGBDも含め、”家族になる”権利が世間体に阻まれないようになればいいなと思います。