『なめて、かじって、ときどき愛でて』
作家:湯町深さん
高校生のラブコメです。ドSなワガママ男子なんて論外ですが、なぜか読むうちにハマってしまい...
ラブレターが好きでもない男子に渡ってしまったところから始まります。その男子がイケメン暴君で主人公は振り回されます。キスは奪われるし、乳首は舐められるし、学校でパンツをタイツごと奪われてノーパンで帰宅させられるし、随所に「それは犯罪です!」と言いたくなります。イケメンなら許されるのか?否!許されませんよ。
主人公の困り顔が好きみたいだけど、そういうS男は嫌だな。
オロオロする主人公と勝手男子、まったく理解できないのに、なんだかんだ読み進め、最新話まで追いついています。徐々に関係は変化し、二人は相思相愛に。おバカでビビりな主人公が猛獣使いのようになっています。惚れたもん負けなんですね、結局。
なんとなく好きなんです、この作者、湯町深さんの漫画
男は強引で女はドジっ子、だいたいこのパターン。
男の、“それって犯罪級の強引な迫りっぷり!” に引き込まれて課金を重ねてしまうのよね。ドジっ子女子は転ぶシーンや暗闇や雷に怯える姿は定番となっています。屋内にいて”ガタぶる”なるくらい雷に怯えるものでしょうか?シチュエーション展開に有効なのかもですが、こんな女子はナイわ、ちょっとイラつきます。暗闇山中での雷だったら確かに怖いですけど...
登場する男の行動はブサ面だったら訴えられるというか成立しない、女が許さないでしょう。イケメンは正義なんだね?
でもでもいいんです。なんだかんだ好きなんですから。
登場する男の視線。強引な熱量にワクワクしながら読んでるワタシ。
小説だったら陳腐なストーリーかもしれませんが、漫画だからこその魅力的な世界観。
“女は愛されたい” “男は必要とされたい” 傾向があると聞いたことがあります。
これらの漫画ではまさにそう。強引に求められて女の気持ちは恋に傾く。男は他の誰でもなくその女を振り向かせたい。
そういうことかぁと勝手に納得しながら楽しんでいます。(そうじゃないかもしれないけど…)
- 『あたためてからお召しあがりください』
- 『その先、侵入禁止』
- 『欲しがるやましいカラダ』
- 『欲望感染』
- 『なめて、かじって、ときどき愛でて』
予定調和で安心できるし、概ねハッピーエンド。とはいえ、なにひとつ共感できないというのに我ながら不思議です。好きとはそういうものなのかも。