今日も萌えてます

白帯ライト級腐女子のBLまんが感想

『窮鼠はチーズの夢を見る』

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作家:水城せとなさん

BLにハマるきっかけとなりました名作!『窮鼠はチーズの夢を見る』を読み、続編ももちろん読みました。→『憂鬱バタフライ』→『』からの『俎上の鯉は二度跳ねる』と続きます。
しばらく脳内は登場人物の大伴先輩と今ヶ瀬くんに占拠されておりました。夢中とはこのこと。

ノンケの大伴先輩は再会した大学時代の後輩今ヶ瀬くんのスキスキ攻撃にあって振り回されていましたが、話しが進むにつれて、自分の感情の取り扱いに、答えの出し方に、変化が生じていきます。最後には、今ヶ瀬くんの想いの深さ、しぶとさ、弱さ、それらを最後には大伴先輩が凌駕しっちゃったなぁと思います。

人生や未来を思う時、安全や安心が欲しいものです。30歳前後の男二人、彼らだって然りなはず。けれど困難な未来しか見えないものであっても、今選択できること、選びたいことがそれでしかないのならば、その人生を引き受けるしかありません。

振り返って後悔することはいろいろあっても、選ばなかった方の人生がどんなものかはわかりませんし、後悔のない人生などないのだと思います。

『窮鼠は~』一貫して二人のそれぞれの感情に考えさせられます。

傷つかないように安全な道を選んで、誰の目からもちゃんとしていて良い人に映ることよりも、自分の気持ちに正直な行動をとれる方が幸せだとは思います。それでも周囲の評価を意識してしまうもの。

大伴先輩と意図せず再会した今ヶ瀬くんが言います。「人間 働いて食べて寝ていれば 生き続けていられますからね... でもそれだけ それ以外なんにもなかった」
確かに、誰かを想って 悩んで ヘトヘトになるのは辛い。けれど、それほどに想う相手を得られたことは幸せなんだと思います。羨ましい。

ちなみに『窮鼠は~』の映画も観ました。大変良かったです。また観たいので、ウォッチリストリストにも入れ、ダウンロードもしました。

大伴先輩(大倉忠義さん)に感情移入しながら観ていました。今ヶ瀬くん(成田凌さん)のめんどくささと想いの深さがたまりません。誕生日にワインをもらって、無くなったら嫌だから飲まないと言う今ヶ瀬くんが「来年また買ってあげるから」と諭されて微かに震えているところが切なくて泣きそうになりました。来年があるのかもしれないという刹那の期待。終わることを覚悟しながら大好きな人の傍にいる辛さが表れていました。

大伴先輩んちがいい感じです。
結婚時の住まいから格落ちしている感はありますが、ワタシ的には離婚後の家がいい。
そもそも元妻との暮らしには相当お金がかかったのではないかと思います?30歳くらいの会社員で、役職があるにせよそんなに高級取りとは考え難い。どちらかが資産家家庭だったのだろうかと不要なことを考えたりもしました。それはともかく映像がしっくりくる美しさでした。

元カノを含めて三人で会う羽目になり、遅れて来店した大伴先輩が元カノと同じではなく、今ヶ瀬くん同様にカールスバーグを注文し、それにほくそ笑む今ヶ瀬くんのシーンや、再婚するつもりだった女性が選んだカーテンをダサいと一蹴する二人が象徴的でした。

15禁 男×女、男×男 ベッドシーンあり
女の喘ぎ声はキモイけど、男のは色っぽいなぁ、なんて思ってしまった(汗)

漫画同様五つ星!
何回観るかな?何周するかな?と、トリコとなっています。

 

“この世界”にどっぷりハマって、友人男性に魅力を伝えたく、長々電話で詳細を熱弁。しかし「ごめん、理解は無理」と一刀両断されました。
腐女子はいても腐男子は育たないものでしょうか?残念。