今日も萌えてます

白帯ライト級腐女子のBLまんが感想

『ミステイク・ラバーズ』

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作家:meriGさん

心理描写に魅せられて一気読みしました。

主な登場人物は4人。キム・ジンとユン・ヘソンは親友で、二人それぞれの恋が実る話です。
まず、事をややこしくしたのがヘソン。これまでに何人もの恋人の気持ちがジンに移り変わってしまった経験を経て、現在本命の人がそうならないように画策したことが発端。ヘソンは勤め先の系列店の短期要請に応える間、ジンには自分の所属店での短期バイトを頼みます。そこには片思い中の人がいるので、他の人がその人に手を出さないように見張って欲しいとお願いするのです。はぁ?と思いつつ、親友に応じるジン。ヘソンの好みは熟知していましたが、会ってびっくり!「今までのタイプと全然違うじゃねぇか」そして「もろ俺のタイプだ」...ドストライクな人を目の前にして見とれちゃう。ヘソンに「お前は頼む相手を間違えた」と思わざるを得ないです。

ヘソンが「好きな人ができた、今回はマジ」と言うのは毎度のことなので、いつものようにフラれたり、別れたりするものと思っているジン。なのでジンはヘソンの想い人(実は違うが)ウォニさんに何かと関わりたい。そんなジンの態度にウォニさんも意識しちゃいます。

キスって簡単にできちゃう?目の前のカワイイ顔に我慢ならなかった?ウォニさんも、そこで目つぶっちゃうの?...ああ、萌え(デレ)
目で追っちゃう、顔が赤らむ、心拍数があがる...お互いにそういう状態になるけれど、好きとも言ってない。でもキスはしちゃうんだね。された方も拒否らない。

はい、ここで敢えて申し上げますが、ジンもウォニも男です。

”いつものこと”と高を括っていたものの、ヘソンの様子が違うので、今回は本気なのか?親友を裏切るのか?とジンの心は揺れます。それでもウォニを奪われたくない独占欲が行動にも表れてしまいます。
実際のところヘソンの本命は違う人、ソヌくんです。ヘソンは好きになるのに男女の区別はないようです。ただ、これまでは年上の猫系美人が好みだったのに、ソヌくんは年下です。懐いてくれているカワイイ後輩(わんこ系かな)なのです。
ジンもヘソン同様に、好きになる人に男女の区別がありませんがウォニは不明です。でも恐らくノンケだったのでは?と思うのですが...

最初から問題はなかったのです。
ジンはウォニにひとめぼれだし、ウォニもジンをカッコいいと認識し、短期間で好きになってます。そしてヘソンの本命ソヌは、ヘソンの前回の失恋以降から狙っていたんです。つまり画策なんて不要で、そもそもソヌの方がヘソンに恋してたってこと。そして、それぞれが勘違いをして、嫉妬したり、落ち込んだりしているのです。

最終的にはハッピーエンドです。二組のカップル誕生ですし、友情も無事です。

さて、BLに慣れ親しんできて、もはやだいぶ麻痺していると思うのですが、男×男のセックスは容易くないはず、一線を越える覚悟は男×女を遥かに超えるのでは?と。いわゆる タチかネコか ですが、ノンケでネコの場合、痔のリスクは相当高いのではないかと推測します。簡単にできるとは思えません。ジンとウォニはどちらがネコなのか?ですが、恐らくウォニではないかと...ところが痛みに苦しんだ節はありません。ノンケではなかったのかな?ウォニも好きになるのに男女の区別がない人だったのか、すでに経験済みだったのか、その辺はわかりません。私を惑わせるのはウォニの心の描写に「かわいい彼女を夢見てたこともあったけど イケメンの彼氏は予想外」というセリフです。う~ん...さぁ、これってどうかしら?(ちゃんと読み解けてないってことかしら もう一度一から通して読んでみます)
ちなみにヘソンは、いざコトに及んだ際、俺がされる方なの?と戸惑います。そして痛くて出来ませんでした。『明日はどっちだ』

でもそうでしたし、男×男あるあるなのでしょうね。エッチなシーンはほとんどありませんでした。事後で状況が表されています。心の変化 動揺や嫉妬、喜んだり凹んだり、そういうところに萌えますんで、私には丁度いいBLでした。