今日も萌えてます

白帯ライト級腐女子のBLまんが感想

『トモダチ以上のこと、シたい。』

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作家:
倉橋トモさん

この作者の、初めて読んだ作品です。とにかく絵がスキ!今ではファン!

登場人物の状況はありがちなパターン。同じ大学に通い、一緒に住んでいる友達関係の二人は好き同士だけど、お互いにうちあけ合ってはいません。どうにかなりたいと願わず、彼女が出来ても平気だったし...と、親友というポジションに満足しているのかもしれないと思っていました。異性との同居とは違い、同性ならではの、友人ならではの快適さってあると思います。それを侵してまで告白するなんてリスク高過ぎですもんね。

イケメンで背も高く、料理も上手で世話焼きなハラくんはスーパーダーリンだわ。小柄でかわいいスガくんはイケメン先輩にも好かれています。イケメン1号(先輩)VSイケメン2号(ハラくん)

女子からの合コンの誘いにも応じないハラくん。「原っちの最優先事項はスガだから諦めなさい」と周囲は見ています。ゲイカップル的見立てではなく、ハラくんがスガくんを構いたがる”子離れできていない親鳥”として。恋であろうと友情であろうと、男であろうと女であろうと、”一番好き”を優先する、その感じに萌えます。

スガくんも年頃男子ですので、高まる性欲の対象としては、友人であってもハラくんであり、ハラくんのジャケットの匂いを嗅いで自慰行為。それを帰宅した本人に見られちゃいます。これは激恥ずかしい!そしてちょっと酔ってるハラくんがこれに参戦します。もうスガくん混乱で困惑。ふざけていると思い、明日から元通りにしなきゃと焦ります。でも実は”好き度”はハラくんの想いの方が高いのです。ハラくんは内心嬉しくて我慢できなかったというわけ。
執着は募るばかり...だから適当に彼女も作り、嫌われて離れられるよりもマシな、一番近くに居られる方法を選んできたハラくん。そういう一途さに”きゅん”ときます。

お互いの気持ちを隠し合うので、勘違いや不安が増していきます。同性が好きって、そりゃ、ハードル高いですもん。ま、そこがBLの醍醐味。逆境スパイスが効いています。

はい、ハラくんも年頃男子です。ソファで寝ていたスガくんに覆いかぶさり「お前も俺と同じなんだろ?」と言いますが、ハラくんの本意を汲み取れないスガくんは「俺はちがう」と拒否ります。ウチを飛び出し、友人宅へ逃げ込むスガくん。
う~ん...これはBLゆえに萌えるのであり、普通の男女だったらバカバカしい。

最終的にはハッピーエンドです。男同士の葛藤や、友人としても大好きという感情に、なんでこんなにも惹かれるようになったのか我ながら不思議ですが、最近はBL一択でいいかもなぁ、なんて思っています。