今日も萌えてます

白帯ライト級腐女子のBLまんが感想

『食べてもおいしくありません』

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作家:山田二丁目さん

まず設定にやられました。
「オニとヒト 大昔にヒトの方が多い時代もあったらしい...と歴史の授業で習った しかし時代を重ねオニとヒトが混じり合い 今じゃ世界の9割がオニである」
「オニは普段は見え辛いがツノを持って生まれている 興奮したり感情が高ぶると大小サイズはあるがツノが出てくる ただツノが見えない限りはオニとヒトの区別はほとんどつかない」と。はい、まず、これが基本設定です。
ツノサイズについては”巨ツノ”・”貧ツノ”と言い表され、巨乳、貧乳のごときです。オニらしさを称える言い方としては「オニみありすぎ~」など、もう、言い回しだけでも笑えます。で、やはり巨ツノな方が強いというか、アグレッシブというか、優位なようです。そしてレアキャラとなるヒトはオニに食われないよう気をつけなければならず、そのため貧ツノに擬態してヒトであることを隠します。

この、”食う”とはどういうことかというと、舐めたり、噛んだり、です。主人公=男(ヒト)と巨ツノ男(オニ)の捕食恋愛バトルとなります。それゆえのBL。
オニに睨みを効かされて迫られると、ヒトは恐怖を感じますが、防衛本能で快楽物質が分泌されるため、怖いのに求めてしまう状態に陥ります。オニはヒトから甘く魅力的な匂いを嗅ぎ取るため、食べたい欲求に駆られます。ただし貧ツノはオニ能力が低いためそうはなりません。オニ度が高いオニほど、オニの本能で暴走してしまいます。オニの認識は「ヒトはオニを惑わす存在」であり、双方危険視し合っているようです。

もう、この設定だけで、面白くないわけないです。

恋愛における能力も年とともに老化しますが、恋って、脳の錯覚なのでしょうか?フェロモンってなんですかね?この漫画ストーリーではヒトが発するフェロモンのようなものがオニ度の高いオニを刺激し、そのオニに襲われるヒトは快楽物質の分泌によりオニを求める...そういう疑似恋愛的な感じです。

オニの方は(穂高くん)男っぽいというか、荒々しい感じでモテなくもなさそうなタイプですが、ヒトの方は(日和くんは)カッコいいわけでもカワイイわけでもなく、ただ迂闊で気のいい奴です。この二人は相思相愛になりますが、ひとえにフェロモン的要素における結びつきだと思います。

エロい描写もありますが、なんかもう、満点大笑いしてしまうばかりで、エロが気になりません。
オニの穂高くんが見るからにオニ感満載でオニオニしい。ツノが似合っています。
オニがヒトに惹かれる設定では、もはや恋愛に性別は不要です。BLまんがを読んでいると、主に男ばかりが登場するので、世の中のほとんどが潜在的にバイかホモに思える今日この頃です。