『アヤメくんののんびり肉食日誌』

作家：町麻衣さん

めちゃコミックで50話まで無料でしたが、毎日１話づつの配信を待っていられず、12話から全部購入。現在も連載中、最新は182話です。2017年にドラマ化されていますが、そちらはそそられず観ていません。

T大の生物学科学生アヤメくんはイギリスからの帰国子女。１年先輩の椿ちゃんに恋をします。たまたま椿ちゃんの裸を見てしまい、そして「おっぱい触らせてください」って言っちゃうド直球でグイグイきます。

おっぱいを触りたいアヤメくんは動物園デートに誘います。動物園にはふれあいコーナーもあって、そこで触れると勘違い。「流石HENTAIニッポンですね」と思うわけです。外国からの”ヘンタイニッポン”とは具体的にどのような印象を指すのでしょう？個人的には“変態”にリスペクト感を持っております。

椿ちゃんは骨フェチ。イケメンでも骨が好みじゃなきゃダメよっていう変人です。
この椿ちゃんがなかなか魅力的。本質はオタク。美人でおっぱいも大きい。モテます。
脇を固める登場人物もそれぞれ個性的でよいです。
後にアヤメくんと椿ちゃんが仲良しカップルになりますが、そうであろうとも割って入ろうとする後輩の天馬くんが推しです。
最初はアヤメくんみたいな男の子って、ちょっと面倒だと思っていましたが、だんだんと内面も大人になっていきます。ストーリーの中で徐々に成長していくさまに、母親気分感じちゃうわ。
ワニの研究をしているイケメン仁英さんはどことなくワニ顔。そしてそのワニ使いと称される先輩桐生さんの飄々感が魅力的です。

でもやっぱり椿ちゃん！お金がなくても学びたい、研究したいという好奇心と欲求が素晴らしい。そこは坊ちゃんのアヤメくんとは異なるところ。アヤメ君は能力にも経済力にも恵まれています。だからこそ椿ちゃんの頑張りが映える。そこを理解している天馬くんもよい。

とても気付きの多い漫画だと思います。好奇心、行動力、縁によって未来を開いていくことを感じさせてくれます。そして、若いっていいな、素敵だなってことを思わずにはいられません。