今日も萌えてます

白帯ライト級腐女子のBLまんが感想

『sick』

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作家:倉橋トモさん

BLにハマってまだ半年ほどの超ビギナーです。ライト級BLのこの作品『sick』に、もももっ、夢中でございます!
なんと言っても絵がかわいい。全12話なのでサクッと読めます。

親が名の知れた会社社長で、頭もよく(要領よし)イケメンな大学2年生のノンケ攻=須藤くんと、ややコミュ障で華奢な2年先輩のノンケ受=岸くんの恋愛です。

当初は恋愛対象と見ていなかったものの、人生で最初で最後の初黒星をつけた初恋相手に顔が似ている(顔が好みなんだな)とあって、須藤くんは岸くんに嫌がらせ三昧(おこちゃまだな)。もちろん岸くんは大迷惑なのでスルーを決め込むも、2話で、興味がないから構わないでほしいと言われたことにいら立った須藤くんが岸くんにキスするシーンがあり、ここから進展していきます。わたし的には全話中で、このキスシーンが最も萌えます。
ちゅっ、なんて軽いもんじゃありません。さらに手が下りてくる。身の危険を感じますよね。相手の肩をグイっと押して離れます。涙目でわなわな震えながら走り去る岸くん。その様に「...何 アレ すげぇかわいい...」としゃがみ込み須藤くん。
私も「すごいかわいい~」ときゅん死しそうになりました。岸くんの顔面が可愛すぎる!
その後の岸くんはバリバリに警戒フラグを立てて避ける避ける避ける。となるとさらに火がついて嫌がらせに拍車がかかります。壁ドン的態勢に”ぐぬぬぬ...”となる岸くん。反撃のつもりで伸ばした両腕はアッサリ捉えられちゃいます。岸くんは激弱ですから。口をパクパクさせて困惑する、こういう反応をされるほど須藤くんは燃えます。「日々が充実しすぎてヤバイ」という須藤くんに対して小動物化する岸くん。でもこの時点では恋愛感情には至っている自覚はありません。
二人は同ゼミの先輩後輩。雨の日、最終バスの時間が迫っていたところ、車で送ってやると声をかけられますが、もちろん警戒しています。だけど「なんにもしねーって」という言葉に「じゃぁ お願いします」と乗るんだな、岸くん。結局なにごともありません。無事に送ってもらいます。すると岸くんに変化が生じます。「あの雨の日から須藤は何もしてこない」...飽きたのかな?とモヤモヤ。須藤くんはと言うと、イラつくけどアイツは男だし、なんなんだ?と迷走中。学費免除で成績を残さないといけない岸くんは優秀ながらも要領が悪い。追い詰まっていると知るとやっぱり構いたい。助けたいと思う須藤くん。「今日中に終わらすんだろ 手伝ってやる トロくて見てらんねー」という展開。岸くんは限界に疲れていたんだろうなぁ。終えて「ホントに助かった」と”へにゃ”と笑う顔がこれまたかわいい。岸くんには庇護欲掻き立てられるのです。私も須藤くんになりたいよ。須藤くんが珈琲を買いに行ってる間に研究室のソファでメガネをかけたまま寝ちゃってる岸くん。そのメガネをはがすと、開いた岸くんの目が合います。その瞳の中を占める”俺の姿” ここで自覚します。「ああそうか コレが欲しかったのか」と。キスをします。岸くんはびっくり。ジタバタするのを抑えて、馬乗りで「なぁ レイプしていい?」と聞きます。岸くんはビクつきます。ここからはエロ展開ですが全然大丈夫です。中学生が読んでも問題ない(かな?)と思います。
この日は最後までは至りませんでしたが、「続き、今度するから」と言われて岸くんは大混乱。家族が心配するほどの動揺がみてとれます。でも既に岸くんの心は捕らわれているのです。須藤くんの強引さを受け入れ、欲するまでに進化した岸くん。ここまでくればラブラブな展開しかありません。彼らの交際が始まっていくハッピーエンドです。これが現実だったなら、この二人がずっとというのは難しい気がします。「一生俺に飼われてろ」と、須藤くんのセリフがありますが、”一生”の重みがわからないから言えるんだもん。でもそれくらい夢中な時って楽しいでしょうね。

とにかく天然で素直で可愛い岸くん。きゅんきゅんできる、何度でも読み返したくなる作品です。