『わたしの幸せな結婚』

※以前に別IDで書いていました。ID変更のため引っ越しした次第です。本日2021/08/23ですが、以前のブログも記載しています。

著作：顎木あくみ/高坂りと/月岡月穂さん

ドロ沼離婚問題の渦中にいたころ、YouTube広告で、やたらと宣伝されており、このタイトルが当時の私には刺さりました。「幸せな結婚とはなんぞや？」と誘導されて”めちゃコミック”につかまり 、今では課金を重ねる日々でございます。

まんが熱をこじらせるきかっけとなった本作、オモシロイです。ガンダムやドラゴンボール的な能力レベル（ちょっと違うか）も惹かれる要素。

時代は明治もしくは大正の頃、異能を有する家系に生まれながら、その能力を持たない主人公は継母や腹違いの妹はもちろん実父にも虐げられて育ちます。あまりにも可哀想なので同情心が沸々、これも惹きつけるテッパン要素ですね。心を殺して耐える日々、お嬢さんながら使用人以下の扱いを受けています。年頃とあって縁談が持ち上がり、妹は隣家次男を養子に迎えて家を継ぎ、姉である主人公は格上で資産や権力を持つ名家をあてがわれます。良い縁談かと思いきや、冷酷無慈悲で有名な人物との噂があり婚約しても３日ともたずに破談すると聞く相手。嫁に出たからには二度と実家の敷居を跨がせないつもりです。教育もろくに受けさせてもらえていない身で名家の嫁が務まるはずがないと見越しているのですから意地が悪い。嫁入り道具も何もなく、実質厄介払いを受けます。もうこれだけで掴まれますよね？逆転を期待します。
さて、この縁談は当人たちにはとても相性のよいものです。というのも名家中の名家でありながら豪奢な暮らしを嫌う主は27歳。破談の山を築いてきました。このままではマズイのです。生粋の令嬢であり癇癪持ちという母親との確執があるようで、同タイプはもちろんダメだし、警戒心最強？女性不信？とにかく令嬢を見る目はとてつもなく厳しいのです。そして主人公は下僕同然に扱われてきましたから華やかな世界など、もう窒息するより他ないでしょう。ですから質素歓迎！使用人も年配女性のみ（この人が優しくて良い人）ですし、嫁ぎ先としては最良です。

実際のところ冷酷無慈悲どころか愛情深い人柄で主人公を慈しむことになっていく久堂清霞少佐は異能の才も別格に優れています。そして類まれなる美貌を有する完璧な男、何もかもを備え、そしてある意味女嫌いだから浮気もしないでしょう。ええじゃないか！それに対して主人公は異能を持たない身であるゆえ不釣り合いと、申し訳なく思っています。無能なのだからいずれは去らなければならない。だけど少しでも長くそばにいたいと思い打ち明けられずにいました。

すでに二人は両想いですがお互いは未だ自覚していません。クールな久堂清霞が見せる軽い独占欲や庇護欲に萌えます。とうとう異能がないことを告げた主人公を「お前に出て行かれては困る」と言って抱き寄せます。気高い男と健気な女、お似合いだと思います。

当人どうしは順調なのですが、主人公の実家が不穏な動きを見せます。果ては主人公が拉致され、縛られた上に蔵に閉じ込められて、継母と異母妹に暴力甚だしくシバかれます。今になって婚約を破棄しろと詰め寄る二人に屈せず拒否する主人公は虫の息。冷静に、しかし烈火のごとく怒りその場に駆けつけた久堂清霞は主人公を奪い返します。

主人公の母方の家系は異能の中でも特に異質で、その”人心に及ぶ力”は他の異能の家柄とは一線を画し、謎が多く不気味とされています。これまで異能なしである主人公は、この先きっと覚醒するのでしょう。現在の最新話は34話（めちゃコミックで）まだまだ続くと思いますが、やはり先が気になります。もちろん追いかけます。

大変人気のマンガで、めちゃコミックでのキープ登録者が110109人（2021/7/8現在）私もその中のひとりです。