今日も萌えてます

白帯ライト級腐女子のBLまんが感想

『ぼくらのねがい』

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作家:山本小鉄子さん

私はBL漫画にファンタジーを求めておりますんで、都合のよい設定とか、そんなのはどうでもいい!と思っています。思っていますが...これはBL密集が甚だしすぎる!

以下完全ネタバレですのでご注意ください。

父親の連れ子=長男 母親の連れ子=次男、三男、四男の四人兄弟です。親の再婚後に父は交通事故で、母はガンでなくなります。母親が経営していた純喫茶を継いだ長男と次男。三男は高校生、四男は中学生という家庭。家族仲はというと、超いいです。
でですね、結論から申しますと、長男と三男がカップリングします。そして四男の親友と次男がカップリングします。さらに三男のバイト先の店長と店員(男同士)がカップリング済みです。

三男はイケメンで、女子にモテモテですが興味なし。その三男=隼人が想いを寄せる長男=両は平凡な非モテだけど、涙もろくて家族思いな優しい人。三男に告られなければノンケ人生だったと思います。
次男は中学生の頃からゲイの自覚アリ、年上のセフレもいました。弟四男=真人の親友と結ばれますが、この二人が出会った当時は17才と小5です。小5の少年タケくんは次男=健人に多分ひとめぼれしています。

主に三男/長男 次男/弟の友人 この4人で話は進行しますが、わたし的に最も際立つ存在に思うのは弟の友人タケです。年齢よりも外見も中身も大人びています。小6のタケが6才上の健人に突然キス&告白、「俺とつき合ってくれませんか」って...「その冗談笑えねェ」の応答に「本気です」と。勘違いだと諭されても諦めません。もう、この子のメンタルが強すぎ。タケの両親は離婚しており、母親と暮らすも、母には恋人がいてタケは孤独です。同情もあって、4人兄弟の家に招かれるタケ、家族的な関わりになっていきます。

健人がセフレと夜の街を歩いていた時にタケと遭遇します。タケは実父を会っていた帰りでした。セフレ男性もタケも、関係を察知します。一瞬で理解しちゃうところが怖いです。帰宅後、タケは健人に詰め寄ります「お金もらったりしてないよね? あの人のこと好きなの?」...好きじゃないと答える健人に「好きじゃないならするなよ」と言い、顔を抑えてキスします。この子、中学生ですよ、末恐ろしい。こののち、タケは俳優になります。大人びたイケメン、高身長。タケは早く自立したい、大人になりたい気持ちに駆られていました。

そして三男の隼人も自立したい想いから、アルバイトを始めます。長男には店の手伝いを促されますが、こづかい程度じゃなく、しっかり稼ぎたいと考えています。バイト禁止の進学校に通う隼人は両立に努めます。

この登場人物の中で、最も精神年齢が高いのはタケじゃないかと思います。次に三男の隼人、そして次男の健人、最後が長男の両です。末っ子四男の真人は規格外。実は案外一番大物かも?と思うのですが、BL外なのでノーカンで。

ハッピーエンドなので読後感は良いです。
隼人はT大学へ進学し、タケは映画の主演を得ます。この二人には一家の大黒柱になる願望があります。そんなわけで二人はバチバチ(笑) 5人家族となるって感じです。